読んだよ
安福望さんの優しくて美しい絵と一緒にTwitterでよく見かけていて気になっていた「食器と食パンとペン」の短歌。
私がいいな、気になるなと思うのはいつもこの岡野大嗣さんの短歌でした。
いいな、と思ったらいつも岡野大嗣さん。
これは買うしかないでしょう、と歌集を買った次第です。
好きな歌はたくさんあるけれど、
母と目が 初めてあったそのときの心でみんな死ねますように
もう声は思い出せない でも確か 誕生日たしか昨日だったね
もういやだ死にたいそしてほとぼりがさめたあたりで生き返りたい
僕だけの秘密にしてる神様の誤植が僕のなかにあること
が特に好きです。
(著作権的にのせていいのかな……問題があるようなら消します。)
初めて岡野さんの短歌を読んだとき、
はっとして涙が出そうになりました。
すごくリアルで生活感があるけれど、言葉にするのはなんとなく難しい。
そういう類いのもやもやとして薄暗いもの。
あるいは命の根元を感じるような圧倒的なもの。
こんな短いことばで表現できるなんて。
私としては安福望さんの絵と岡野さんの短歌の組み合わせがとても好きなので、画集のような絵本のような歌集も欲しいな~と思いました。
そうしたら宝物にするのに。