観てきたよ。


映画『シェイプ・オブ・ウォーター』大ヒット上映中!

 

レイトショーで観てきました。

 

結論から言うと、とても好きな映画でした。

 

でも、好き嫌いは別れるだろうなと思います。

 

思ったよりもあらゆる方向性で刺激の強い内容だったので。

 

でも、あの緻密な美術と残虐性のある登場人物、真摯な性描写があるからこそ、一見幼児的ファンタジーになりそうな「人外と人間の恋愛」というテーマが、あんなに深みを与えられたものになり得たのだろうと思います。

 

 

 

 

 

職場の人から「どうだった?」と聞かれたので、「アメリとか好きな人は好きだと思う」と答えました。

 

私もアメリ大好きだし。

観てきたよ。

 
映画『グレイテスト・ショーマン』オフィシャルサイト

 

 

 

以下、ネタバレあります。

 

 

 

まぁいろんな考え方の人がいると思いますが

私は正直「え?」という感じでした。

 

ツッコミどころのオンパレードのように思いました。

 

 

100歩譲って冬の路上で象が歩いたり、時間の経過に対し子役が全く成長していなかったりみたいなことはいいんです。別に。

 

 

いや、この主人公周囲の人間を軽んじるにもほどがあるだろ。

そして、みんなそれを無条件に許しすぎだろ、と。

荒唐無稽なことをやっても周囲に受け入れられる映画はありますが、この映画はその描写や過程を省きすぎというか。

 

 

あと、もう単純に

差別的で不快でした。

 

人間をなんだとおもってるんだ、と。

 

 

恐らくは意図的に主人公以外の人間の内面描写をせずに、ストーリーの流れだけをテンポ良く追っていく構成の脚本なんでしょう。

 

あまりこういうタイプの映画に触れたことがないので、慣れなくてびっくりしてしまった。

 

 

 

音楽は素晴らしかったです。

あと俳優さんはみんな素敵でした。

 

観てきたよ

観てきました。有楽町で。

 

 

*ネタバレありますよ*

 

 


映画「彼女がその名を知らない鳥たち」公式サイト

 

今日で公開終わりかな。

 

 

 

蒼井優さん、凄いな。可愛いな。エロいな。笑

シンケンジャー松坂桃李さん、爽やかなイメージを脱却して、とてもはまり役だったのでは。

 

役者さんの演技と細部のエピソードや人物描写はとても良かったです。

 

松坂桃李さんと竹野内豊さんのクズっぷりが最高でした。

 

でもその対比としての阿部サダヲさんの、表面的な冴えない感じやうだつの上がらない感じ少し弱い気がしました。

もっと精神的な部分での弱さや狡さ、気持ち悪さが出ていたらもっと深みが出たのでは?と思いました。

なんてね。

 阿部サダヲさんでは可愛すぎる気が。

 

 

 

え、その終わり方?マジで?

というのが正直な感想です。

この話の根底のテーマはなんだったのかな。

 

愛、とはまた違う気がします。

 

 

センセーショナルな映画の予告や本の帯を見るたびに、

私はいつも

 

性暴力や死を扱って、インパクトのある表現をすることって意外と難しくないんじゃないかなと思うのです。

 

でもそういう表現を扱ったものを観たくなる気分というのは確かに私にも存在し、

需要があってそういう表現の創作が多いのはわかっているのですが

 

単純にクオリティとしての、作品の価値としての質の問題としては、少し疑問に思うことがあります。

 

 

 

 

 有楽町スバル座、初めて行ったのですがすごく良かったです。

今回は友達と行ったのですが、今度は1人で行ってみたいな。

 

 

 

 

 

観てきたよ

ネタバレあります。

 

映画「関ヶ原

https://g.co/kgs/Twd3gs

 

夫と息子が戦国好きで、私はそれに付き添った感じで観に行きました。

二人はマニア級に戦国に詳しいのですが、

私はあまりその辺のことに明るくなく、話の流れを掴むのでやっとでした。 

 

役所広司さんはやはり素晴らしい。

着替えのシーンでびっくりした。

 

小早川秀秋役の東出昌大さんは、

昔大好きだったドラマ「問題のあるレストラン」のときは「え・・・」という感じの印象でしたが、今回の映画のこの役はとても合っていました。

小早川秀秋って戦国の登場人物のなかでは人間味があって、役者の人は難しいけど演じがいがありそう。知らんけど。

 

 

あと、絶対に有村架純さん演じる初芽のパートはいらなかった。

他の場面との違和感がすごい。

三成が初芽への想いを語るシーンで何度もズコーーーってなりました。

いや、めちゃくちゃ可愛かったけども。

けども。

 

 

 

夫(原作読み済)にそのことを話したら、

「原作には初芽は出てこない。でも架純ちゃんのパートがないと映画としては渋すぎて観てられない。歴史マニアのオッサンしか観ない」と言われました。

いや、そうかもしんないけどさ。けどさ。

 

 

 

 

行ったよ。

東京の島。大島。

 


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自然が綺麗で癒されました。

 

正直、なんかいろいろ高かったですが、

いろいろおっとりしていて楽しかったです。

 

海なら何時間でも見ていられる。

 

 

 

 

 

 

家族で旅行に来ているのに、家族が写ってない風景写真をとる私。

 

「お母さん」という立場は

自分が何を感じたかよりも

家族(主に子ども)とどう楽しんだか

という話を求められます。

 

まあそれは別に

「お母さん」だけが特別なのではなく

「何を」楽しんだかよりも

「誰と」楽しんだかを重視する人はとても多いです。

 

でも私は、いつもそれが苦しくて

 

「誰と」の話よりも「何を」の話を話したかったのです。

 

「私が」どこへ行って何を見たか、の話。

 

そして「私が」楽しかったよ、という話。

 

同じように私は

 

「誰と」どこで何をしたかの話を聞くよりも

 

その人自身がどこで何をしたか、そして何を思ったかの話を聞くのが好きです。

誰と何をしたか、ではなく、

その人自身の話。

 

 

インターネットはそれが叶うからとても楽しいですね。

 

ちょっとポエムになってしまった。

 

 

 

 

読んだよ

 

 

サイレンと犀 (新鋭短歌シリーズ16)

サイレンと犀 (新鋭短歌シリーズ16)

 

 

 

安福望さんの優しくて美しい絵と一緒にTwitterでよく見かけていて気になっていた「食器と食パンとペン」の短歌。

 

私がいいな、気になるなと思うのはいつもこの岡野大嗣さんの短歌でした。

 

いいな、と思ったらいつも岡野大嗣さん。

 

これは買うしかないでしょう、と歌集を買った次第です。

 

 

 

好きな歌はたくさんあるけれど、

 

母と目が 初めてあったそのときの心でみんな死ねますように

 

もう声は思い出せない  でも確か 誕生日たしか昨日だったね

 

もういやだ死にたいそしてほとぼりがさめたあたりで生き返りたい

 

僕だけの秘密にしてる神様の誤植が僕のなかにあること

 

 

が特に好きです。

(著作権的にのせていいのかな……問題があるようなら消します。)

 

初めて岡野さんの短歌を読んだとき、

はっとして涙が出そうになりました。

 

すごくリアルで生活感があるけれど、言葉にするのはなんとなく難しい。

そういう類いのもやもやとして薄暗いもの。

あるいは命の根元を感じるような圧倒的なもの。  

こんな短いことばで表現できるなんて。

 

 

私としては安福望さんの絵と岡野さんの短歌の組み合わせがとても好きなので、画集のような絵本のような歌集も欲しいな~と思いました。

 

 

そうしたら宝物にするのに。

 

 

読んだよ

注意:ネタバレしてると思います。 長いです。

 

コンビニ人間

コンビニ人間

 

 

いきなり結論ですが、

凄い面白かったです。

 

 

旅行中のホテルのフロントのロビーにこれが掲載された号の文藝春秋が置いてあって、待ち時間に何気なく読んでいたのですが、

 

あまりにも面白くて部屋に通されたあともロビーに戻り、続きを読んでしまいました。

 

 

 

私は昔この作品が芥川賞を受賞したときに、

「あたしの人生って、コンビニのように変化がない毎日で退屈!人からもコンビニのように値定めされたり便利な存在なの?!」

みたいな話なのかと勝手に思っていたのですが、(芥川賞なめすぎだろ、私)

  

正に180度私の思っていた内容とは違う話でした。

えぐられました。胸を。

 

 

 

ダメなことにもいろいろな種類があって、

 

この種類のダメはダメだけど普通のダメだからまぁダメだけどセーフのダメで、

 

でも、こういう種類のダメは普通でないダメだから本当にダメなやつでアウトのダメであり、もう存在すら許されない。

 

しかしそれは単純な罪の重さでのダメさの話ではない。

 

大切なのは普通であるか否かだ。

 

 

何言ってるんだコイツ?という感じでしょうが、私なりのこの本の感想です。

 

つまりはそういうことなのだと思いました。

 

主人公の軸になる価値観は「普通に見えるように振る舞うこと」。

 主人公の行動規範はコンビニという存在そのもの。

 

 

 

白羽くんがマジで最悪な男で、

むしろこの最悪具合は作者が露悪的に書いているのだろうなと思いました。

そしてこのマジ最悪男に、まるで無価値のゴミのように扱われる主人公を通して、作者はある種の自虐をしているのか、とも。

 

 

そもそも「普通でない」ことのコンプレックスということ、そのもの自体が理解できない人もいるのでは、と思います。

感覚としてはわかるけど感じたことはないという人は多いと思います。しかし、感覚としてもわからないという人もたまにいらっしゃいます。

(アラフォー以上の方だと結構いる気がします。完全に私的な感覚だけど。)

 

 

あるいは、そのコンプレックス自体は理解できても、なぜそこまでして周囲の価値観に迎合しようとするのか理解できない人。

 

 

その違いは、感受性とか経験値とかそういう問題ではなく、

 

この本の言葉を借りれば単純に

「あちら側」か「こちら側」かの話なのだと思います。  

 

そして地球上の誰もが「普通」の側に居たいということも。

 

選評した作家さんの中に「笑いながら読んだ」と書いてあった方がいらしたのですが、

その方は間違いなく普通の側の方なのでしょう。

 

主人公がコンビニバイトという職に出逢えて良かったです。